雨恋-amakoi-
第3章
あれから…一週間後…。
奏斗くんとの思い出も、ないまま遠い地へと奏斗くんは引越した。
アタシは、奏斗くんを見送る事も出来ず、
ただ、ただ、溢れて出てくる涙を堪えなから、唇を噛み締めていた。
あなたへの気持ちにもっと気づけば…
あなたにもっと早く出会っていれば…
過去に戻りたい…。
何度も思った。
けど、何度戻っても
今にたどり着く。
そう、感じた。