雨恋-amakoi-


―――放課後――――



「ねぇ。瀬南」


美鈴に呼ばれ体育館の裏に来ていた。

「…な、何?」

震えが止まらなかった。

怖い。


「バシッ!バシッ!」

痛っ!!


私は美鈴に殴られていた。

こんなことはしょっちゅうあった。

私は耐えなきゃいけないんだ。と思って、

自分の気持ちを誰にも言わず決して弱音をはかなかった。

限界だ。と思う時もある。

でもどんな怪我をしても隠していた。

「…痛っ!キャっ!」

「バカだよコイツ。まだうちらの事誰にも言ってないみたいだよ。」


そんな私を見て平気で笑っている。


なんで??誰かに言いたいよ。

助けてって。

けど心配かけたくない………。




私はそこで意識を手放した。

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