そして誓いの言葉を絆に
「あんたが高校教師、ねぇ……ちゃんと授業出来てるの? 脱線ばっかりして生徒と一緒に騒いでそうだなぁ、涼の場合」



えっ、えっ? お母さん、今、『涼』って言った?!



「失礼だなぁ~、正美先生の教えを胸に刻んで、教師生活を真面目に送っている俺に対して」



何、涼、今『正美先生』ってお母さんの事、言った?!

しかも、かなり砕けた話し方。



「あの……もしかして、沖野先生っておばさんの教え子?」

弥生ちゃんが不思議そうに、お母さんと涼の顔を交互に見て訊いた。

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