そして誓いの言葉を絆に
そして。

洗面所から出てくると、今度は……。



「美雪。心の栄養補給させて」



ギュッ

そう言って、優しく包み込むようだけど、ちょっと強く私を抱き締めた。



文化祭の時に抱き締められた事を『栄養補給』と私が言ってから、涼はその言葉が気に入ったらしく、私を抱き締める事を『心の栄養補給』と言うようになった。



私もホッとする時間。

やっぱり、涼の腕の中で涼の体温を感じると、『ここに涼が居る』と実感して安心する。



あれっ? 今日はいつもより長いなぁ。

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