女王様とお調子者 **恋の花が咲いた頃**

ガタッ!

「……!」

「………っ!!」


ヤられる!そう思った瞬間、外が急に騒がしくなった。


「なんだ?」

怪訝そうな顔をしたチャラ男の手が一瞬止まる。


ドンドンッ!


「ここに居んのか!?おい!」


思い切りドアを叩く音がする。


『助けて!!』


誰でも良い!このチャラ男をどうにかして!

必死で叫ぶ。


「チッ!黙ってろ…」


『ンッ!ん――!!』


再び口を塞がれ、手を抑えつけられる。

無意識に涙が出てくる。


お願い…誰か……



< 107 / 186 >

この作品をシェア

pagetop