女王様とお調子者
**恋の花が咲いた頃**
ガタッ!
「……!」
「………っ!!」
ヤられる!そう思った瞬間、外が急に騒がしくなった。
「なんだ?」
怪訝そうな顔をしたチャラ男の手が一瞬止まる。
ドンドンッ!
「ここに居んのか!?おい!」
思い切りドアを叩く音がする。
『助けて!!』
誰でも良い!このチャラ男をどうにかして!
必死で叫ぶ。
「チッ!黙ってろ…」
『ンッ!ん――!!』
再び口を塞がれ、手を抑えつけられる。
無意識に涙が出てくる。
お願い…誰か……