女王様とお調子者
**恋の花が咲いた頃**
*不思議な気持ち
「おっはよ~梨優♪」
『…また来たの?』
あれから数日、毎日朝はあたしの家まで向かえに来る佐伯。
因みに帰りも何故か家まで送り届けてくれる。
しかも最近変なの…。
「梨優~!!」
『鬱陶しい!!』
口ではこう言っちゃうけど、あんまり嫌じゃないっていうか…。
むしろ隣に佐伯が居るのが妙に心地良かったりするんだよね…。
なんだろ…この気持ち…。
「ハァハァ…間に合った!りっ…ちゃんおは…よ~」
『そんな無理して言わなくて良いから…。おはよう』
本鈴が鳴るギリギリに教室に息を切らしながら入って来た向日葵。
大体、いつもこんな感じ。