女王様とお調子者 **恋の花が咲いた頃**

「俺も俺も!数学ヤベ~!!」

『…あんたは全部ヤバいでしょ』


急に話しに入って来た鈴木に冷たく言う。


「里中ひで~…さすが氷の女王…」

『何か言った?』

「い、いや…別に…」

「智也はいつもサッカーばっかやってるから悪いんだよ!」

向日葵が言う通り、サッカーバカの鈴木は普段全く勉強しないらしい。


「お前サッカーバカにしてんのか!?」

「は!?誰もそんな事言って無いでしょ!?」


また始まった…。


「まぁまぁ、今日は何?」


またもや急に出てきた佐伯が二人を止める。


『佐伯、珍しく良い所に来たわ。あんたサッカーバカの面倒見てやれば?』


あたしは2人も見るの嫌だし…。



< 124 / 186 >

この作品をシェア

pagetop