女王様とお調子者
**恋の花が咲いた頃**
「俺も俺も!数学ヤベ~!!」
『…あんたは全部ヤバいでしょ』
急に話しに入って来た鈴木に冷たく言う。
「里中ひで~…さすが氷の女王…」
『何か言った?』
「い、いや…別に…」
「智也はいつもサッカーばっかやってるから悪いんだよ!」
向日葵が言う通り、サッカーバカの鈴木は普段全く勉強しないらしい。
「お前サッカーバカにしてんのか!?」
「は!?誰もそんな事言って無いでしょ!?」
また始まった…。
「まぁまぁ、今日は何?」
またもや急に出てきた佐伯が二人を止める。
『佐伯、珍しく良い所に来たわ。あんたサッカーバカの面倒見てやれば?』
あたしは2人も見るの嫌だし…。