女王様とお調子者 **恋の花が咲いた頃**

「遅ぇ~よ龍之介!里中マジでスパルタだし!!」

「あはは。ごめんごめん」


ヘラヘラしてるし!


「梨優ごめんな?」

『…………』


近寄って謝って来た佐伯。

だけどあたしは何も言わなかった。

だって…なんか甘い…香水の匂いがする…。


「あれ?梨優怒ってる!?」

『…別に』


「え~何で怒ってんの?」

『ちょっと…まとわりつかないでよ!!』

人の話し聞いてないし!


「あれだよな…里中にあんな事すんの龍之介位のもんだよな」

「佐伯くんめげないよね…」


あんた達も呑気に見てないでこいつをどうにかしてよね!!



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