女王様とお調子者 **恋の花が咲いた頃**

ガラガラッ


「おっ、珍しいのが図書室に居んな?」

そう言って入って来たのは…


「中セン!なんで居るの!?」

「鍵当番だよ。期間限定だけどな?それより鈴木が図書室なんて珍しいな」

「まぁな!俺だってやる時はやるわけよ」

『その割りに全然進んで無いけどね』

「うっ…里中それ言うなよ…」


「あははは!」


鈴木の嫌そうな顔見て向日葵が笑ってる。


「なんだよ~ちゃんとやれよ?そういや里中は去年図書委員だったよな?」

『あ…はい』


覚えてたんだ…。


「そうだよな?俺あの時花言葉ハマってた覚えあるもん」

「花言葉!?中セン、顔に似合わね~!」

「煩い!まぁ自分でも思うけど、嫁がそういうの好きでさ!」

あぁ、そうだったんだ…それで…。


確かに男の人が花言葉に興味持つなんか珍しいしね。



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