女王様とお調子者
**恋の花が咲いた頃**
「え~でも気になる!あたしの名前も花だし!」
「そうか、朝倉の名前は向日葵だったもんな。調べてみるか?」
「見る見る~!」
「はっ!ガキっ!!」
「何よ!別に智也は見なくて良いし!先生、本探しに行こう!」
「お、おぉ…押すなよ朝倉…」
「な…し、仕方ね~から俺も見てやるよ!」
慌てて立ち上がった鈴木が付いていく。
どっちがガキなんだか…。
あれ…そういやさっきから佐伯が随分静かな気が…。
勝手にあたしの横に座った佐伯の方を見る。
「…?佐伯…?」
何でか怖い顔してる…。