女王様とお調子者
**恋の花が咲いた頃**
*苦しい恋
「よし!やるぞ~!」
『何であんたが無駄に張り切ってんのよ…』
テスト前日、午前中で授業を終え、向日葵の家で勉強する事になった。
「あ~俺マジでヤバい…」
「もう!智也!そんな事言いながらあたしのベッドで寝ないで!!」
完全にヤル気無さげな鈴木がベッドに寝転がってる。
あいつは何しに来たんだか…。
『ちょっと鈴木、誰の為に集まったと思ってるわけ?』
「だってさ~…」
『だっても何もない。ヤル気無いならとっとと出てきな』
「ここ、里中ん家じゃね~じゃん…」
ボソッと言う鈴木。
『何か言った?言いたい事があるならはっきり言いな』
冷たく鈴木を見据え言う。
「うっ…」
「そうだよ智也、ヤル気無いなら帰ってよね!」
向日葵にも攻められてる。
「まぁまぁ2人供。とにかく始めようよ」
『あんたが言うな』
今までたいしてまともに教えて無い癖に!!