女王様とお調子者 **恋の花が咲いた頃**

――♪♪♪!


佐伯に文句を言ってやろうとした所で携帯の着信音だと思われる音。


「誰だよ…こんな音にしてる奴…」


鈴木じゃないって事は…


「あ~、俺俺…。ちょっとごめん!」


何故かちょっと嫌そうな顔をした後、部屋の外に出て行った佐伯。


誰なんだろ…そんなホラーっていうか、いや、曲事態がホラーっていうより連想するもの事態が…みたいな着信音で…。



「もしもし…うん、はっ!?俺明日テスト…あぁ~…分かったよ…」


部屋に出てすぐの所に居るらしく、話してるのが聞こえて来る。


「なんか、…怖い感じの着信音だったね…っていうか何か来そう…」

「あんなの着信音にするのあいつ位じゃね?」


ガチャ


「ごめん!俺ちょっと用事出来た!」


部屋に戻って来た途端に佐伯が言う。


「はっ!?勉強は!?」


鈴木の奴…明らかにヤル気無かった癖に…。



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