女王様とお調子者 **恋の花が咲いた頃**


「りっちゃん、1人で大丈夫~?」

『向日葵まで何心配してんのよ…』


勉強会を(あたしは教えてただけ)終え、保育園に兄弟を迎えに行くという向日葵とオマケと帰り道を歩く。


「だって~…あ、智也に送らせようか!?」

「何で俺!?まぁ…送ってやらない事も無いけど…」

『結構よ』

「なっ…!人がせっかく…」

『そんな暇あったら単語の一個でも覚えたら?』


「うっ…可愛くないなお前…。俺はサッカー推薦で入れるし!」

『あんたに言われたくないわよ。ヘタレオマケ男』


推薦とか言ってるけど、向日葵と同じ高校に行きたがってるのバレバレだしね。



< 140 / 186 >

この作品をシェア

pagetop