女王様とお調子者 **恋の花が咲いた頃**

「…俺なんて焼きまくりだよ」


急に顔も声のトーンもまた真剣になる。

「わざわざ図書室に言っちゃうくらいね…」

『図書室…?』

「博愛、恋心、愛、安らぎ…」

『?……!!』


梨の花言葉…?


「他の男だけが知ってるなんてゆるせなかったから…」


…普通だったらわざわざそんな事して変な奴…とか思うのに、ヤキモチを焼いてくれてる事が少し嬉しい。


「なぁ…梨の花言葉って俺の方が似合わない?」

『はっ?』


何を言い出すの?

意味が分からずあたしはちょっと怪訝な表情になる。



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