女王様とお調子者
**恋の花が咲いた頃**
女王様とお調子者―現在②―
「――う」
『んっ……』
ゆっくり目を開く。
「梨優?」
『キャッ!!』
ドンッ!
「痛っ!!」
目を開けた瞬間、目の前に龍のドアップで思わず突き飛ばす。
『何やってんのよ!!』
「だって、みっちゃんの長~い説教終わって教室に戻って来たら梨優寝てるから」
口を尖らす龍。
あ~…あたしいつの間にか寝ちゃってたんだ。
何か寝てたのに、凄い色んな夢見た気がして疲れた…。
「梨優?」
『…あんた何顔近付けて来てんの?』
「ん?さっきの続き?」
『……バカじゃないの』
あたしは横目で冷たく睨み立ち上がる。