女王様とお調子者
**恋の花が咲いた頃**
『はぁ…。助かった…』
龍之介が出て行った後、思わず呟く。
…普段はふざけてる癖に、2人きりになるとたまにあ~なるから困る。
付き合ってなんだかんだ、結構経つけど…最初は絶対あんなのと付き合わないって思ってたのに…。
――「まぁね~。でもさ、太陽って姉ちゃん居たのな!思い出すな~俺達が付き合う前…」――
ふと、龍之介の言葉を思い出す。
『あったな~そんな事…』
呟きながら、頭を横にして机に顔を付ける。
『冷たい…』
暑さがなんとなく和らぐ。
そうあれは…今と違って寒い冬だった―――――…。