女王様とお調子者
**恋の花が咲いた頃**
「あ、チョコね!もぉ~そうならちゃんと言ってよね」
「そうだぞ智也、欲しいなら欲しいって素直になれよ!」
ポンッと鈴木の肩を叩きながら言う佐伯。
「なっ…!別にこいつからのチョコが欲しい訳じゃねーよ!ただ…腹が減ったから仕方なく貰ってやるんだよ!」
そう剥きになって言う鈴木。
「ふ~ん…仕方なく…別に嫌なら貰わなくて良いから!」
「え…んだよ!俺だってお前のなんか要らねーよ!」
言い合いになってる2人。
『…バカ』
あたしは呆れながら小さく呟いた。