【完結】しゅがぁLOVE
やばい、やばい、やばい。
進級危ないってさすがにヤバい。
英語ってだってできないんだよ!
一人で勉強しようにも根本がわかんないっ。
梓衣に手伝って……くれるわけないじゃん。
あの子毎日彼氏とデートしてるんだった。
そんなの絶対手伝ってくれないし…
けどあたしの友達なんて馬鹿ばっかりじゃん!
や、そりゃあたしよりはできるだろうけどさー。
そもそも根本から教えてくれる人じゃないと無理なんだって。
どーすんだよぉ!
「お前馬鹿なんだ」
やっと離れた、の如く、制服によった皺を直す礼央に、ハッとしてもう一度掴んだ。
しょうがない…これしか手がない!
「あんたっ!頭いんでしょ!?」
「は?」
「ジュースの借りを返すと思って、勉強教えてくださいっ!!」
「…は?」
口を引きつらせる礼央に、無理矢理頼み込んだ。