【完結】しゅがぁLOVE
感じた気持ち
*
「ぬぁぁあー…」
「奇声を発するな」
「だってわかんないし!」
「……はぁ。どこが?」
ここは図書室。
礼央は意外と律儀な人間で、全教科を教えてくれた。
「全部」
「……さっき説明しただろ」
されましたけどさー
忘れちゃったんだよ。
口を尖らせて礼央の顔色を伺うと、また大きな溜息を零しながらも説明しだす。
…なーんか、見た目よりはいい人?
思った程睨んだり、乱暴な言葉遣いをするわけでもなく、嫌そうな顔をしながらもちゃんと教えてくれる。
「お前、ちゃんと聞いてんの?」
「……ハッ!今火星人と一緒に鬼ごっこやってた!」
「……」
いやん、そんな心底呆れた目で見ないでよ〜。