【完結】しゅがぁLOVE
テストは明日。
あれから毎日、礼央に勉強を教えてもらってた。
「ん。帰るか」
「合点承知のすけ」
「あんたズレてるだろ」
「お誉めにあずかりまして光栄です」
そんな褒めてもらっちゃ困るよ〜
にやにや笑いながら片付け始める。
「遅ぇ」
「うるさいなっ」
そういいながらも待っててくれて、
いつも通り家まで送ってくれるのだ、コイツは。
意外といいヤツだ。
「あ!ジュースジュースっ」
帰り道、道路脇にある自販機でジュースを買おうとお金を出した。
黙ってあたしについてくる礼央は、小さく溜息を零している。
いいじゃないか、ジュースはあたしの心を癒すんだよ。