【完結】しゅがぁLOVE
「…むっ」
「…今度はなに」
お金を入れようとした手がぴたりと止まった。
それを見て嫌そうな顔をされたけど、
そこは気にしている場合じゃない。
「CC○モンか、三ツ○サイダー、どっちがいいと思う?」
最近のジュースは全部美味しそうで困る!
真剣に、それはもう真剣に、
顎に手を当ててまでしっかり考えているあたしを、もう何度目かの呆れたような表情で見てくる。
「どっちでもいいだろ、似たような味じゃん」
「全然違うよ!あんたジュースをしっかりと理解してないでしょっ!!」
炭酸というジュースの中の種類のなかで、
またわかれてるじゃんっ。
信じられないって顔をしてやれば、ハァーッと大きな溜息をつかれた。
「じゃあ両方一緒に押せばいいじゃん」
「あ、そっか!」
その手があった!
そう思って、お金をいれる。
そういえば、前にも同じような流れで二つ押そうとしたときがあったな。
入れながら思い出した。