【完結】しゅがぁLOVE
紙切れのくせに、人を絶望の底に落としやがる。
そこには360人中312位と書かれた、テストの結果。
破り捨てて燃やしてやる!!
「こら、あんたの成績が悪いのは今に始まったことじゃないでしょ」
「梓衣ちゃぁーん!!」
大親友ともいうべき梓衣に抱きつくと、嫌そうな顔をしておでこをバシンと叩かれた。
「鬼ー!親友にする態度じゃなーいっ。……はっ!もしかして…梓衣ちゃんに化けた本物の鬼だったり……
「するわけないでしょうが」
ーバシン。
見事に平手打ちをおでこにくらわせた梓衣は、
痛がるあたしをよそにテストの上位50名が張り出されているその場所へと向かう。
それについて行けば、
大量の人に下唇を突き出してしまった。
「その顔やめろ」
その顔、と言われるあたしの表情は、見るに耐えない顔らしい。
酷い人間だな。はっきり言うなや。
「だってさー」
梓衣は背が高くてモデル体系だからいいかもしれないけどさー。
あたしの小ささどうしてくれんのさ。
こんなところで見えるか!