【完結】しゅがぁLOVE
少しひんやりとした廊下の風が、制服を通して伝わってきた。
制服って、足だしてるから寒いんだよね。
常々、男女差別だとも思う。
だってズボンとスカートだよ!?
あきらかにスカートの方が寒いんじゃんっ。
すれ違う男子のズボンを見るたび、その顔を睨みつけながら歩いた。
……なんて、その男から見たらとんだとばっちりだけど。
そう思いながらも止めず、また観察。
すると、腰パン男子を発見した。
コイツも…あたしのスカートの寒さを知らずにぬくぬくと履いてやがる。
そのまま上に視線を上げるにつれて、
チャラチャラの格好が目立ってきて。
綺麗な金髪、と切れ長の目。
睨みだけで宇宙人すらぶっ飛ばせそうな目と、ばっちり合った。
!!!
「ね、ねー梓衣ちゃ〜ん?」
「は?なにいきなり」
「いや、なんでもないけど」
あきらかに逸らしてしまった。
そんで、あきらかにまだこっちを見てる。
礼央が。