【完結】しゅがぁLOVE
だって、泣けるもんは泣けちゃうんだもん。
しょーがないじゃん!止まらないんだもん。
あたしだって泣こうと思って泣いてるわけじゃないのに。
礼央に嫌われちゃいそうで、怖くて。
でも泣いたらもっと嫌われそう。
「ご、めん」
「……」
ーガシッ
「いっ」
痛いっ!
強い力で頭を掴まれて、そのまま力を入れられる。
必然的にあたしはうつむく形になって。
礼央の顔は全く見えなくなる。
「あんたに泣かれると、俺、弱いから」
マジで、と付け足されるその声はいつもの呆れたような声なのに、
いつもよりずっとムズかゆい。
そっか。
なんとなく見えてきた。
礼央って、照れるの多いんだ。
そして、あたしのことで恥ずかしくなってるんだ。