【完結】しゅがぁLOVE
そぉか、そぉか〜。
礼央も照れたりするんだ。
「…生意気。何笑ってんの」
「へっへ〜。あたしってもしかして愛されてんのかなって思って」
「……」
礼央は少し拗ねたような顔をする。
それを可愛いとか思ってるあたしは、
たぶん礼央病。
礼央が好きで好きでしょうがない。
ーグイっ
「ホント、杏のくせに生意気」
そう呟いた後に、ちゅっと音を立てて触れた唇。
してやったり、な顔に真っ赤になった。
憧れだったその名前の正体は、
無口で無表情でその上超怖くて。
だけど、
胸がきゅーんとなる、そんな思いを知った。
それは甘くて時々すっぱくて。
砂糖なんかよりずっと幸せになれる、
恋の味
ー完ー