【完結】しゅがぁLOVE



「河部礼央くん、ね。弟も不良みたいよ?」

いままで憧れていた事情を話すと、梓衣は呆れたような顔をしながら話しだす。

「そっちは吏央くん言って。その友達もすごい不良で。」

河部君はそれを超える不良、らしい。


ちょい、ちょい!
ちょっと待てい。

学年一位が不良ってあり!?
この学校、ありなの!?


「頭はあり得ないくらいいいわよ。顔もカッコいいし。しかも強いし」

たしかにカッコいい顔ではあるけど。
睨み一つで宇宙人吹っ飛ばしそうな感じだったじゃんかっ!

「無口だけど、女には相当モテてる。モテすぎて興味なくなったんだって」

うわ、イヤミ。

得意げに告げる梓衣に、顔を思いっきり歪ませた。
それをみて、ニヤリと綺麗な笑みを浮かべる梓衣は、たしか不良好きだったはず。

そうかそういうことね。


「ま、あんた顔可愛いし?あっちカッコいいし?似合うといえば似合うんじゃない?」

「いや!あたし興味あるとかこれっぽっちも言ってないからっ」

手の指の隙間をきゅーっと小さくしてみせながら、大声で言う。



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