【完結】しゅがぁLOVE


「むぅ……」

自販機の前で、うなるあたし。
ここの自販機って、人あんまり来ないから別にどうでもいんだよ。

来たとしても、何この人〜って思われる程度だから気にしないんだけどさ。


でもどんな人がきても、やっぱりこれは悩むだろう。
たとえ世界一真面目な参謀長とかが来ても、この選択には唸らずにはいられない。

そう…。

ファ○タにするか、コ○ラにするか…。

どちらも美味しいことは確実。
どちらもあたしの美観にそってることも確実。

だけど…選べない!


あたしの場合、悩んでるうちに間違えて他の押すこともあるから、決まるまではお金いれない。

そのせいか、手がだんだんお金に浸食されてる気がする…。

きっとあとで手を一瞬でも顔の前に持っていけば、お金の匂いがするのだろう。


いや、いんだよそれくらい。

フ○ンタと○ーラの選択を誤るくらいなら…。


「んん〜…むぅ」

どうしよ、どうしよ、どうしよ。

いっそのこと同時に押すか?
そうすれば文句ないはず。


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