黒いスーツの王子様
「…それで?」

「‥別れたいってこと、あたしは淳に話したいと思います。

淳の方も…話しがあるみたいなので、ちょうどいいかなって‥」



「そっか…」


「ちゃんと話して‥
別れてきます。」

「うん…。」




何となくだけど・・

希の表情が変わった。



目つきが力強くなり、
涙も完全に止まって‥

何か固く決意をしたような
そんな顔だった……












【翌日】




「‥気をつけてな」

「はいっ」



俺が仕事へ向かう夕方頃。

予定通り希は、
淳と話しをしに
一端帰ることにした。


.
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