黒いスーツの王子様
体と顔が痛くて‥

うまく走れなかった。


だけど、

早く淳から離れたい…







「ハァハァ‥」



靴もちゃんと掃けてない中‥

駅までただ走った。





淳が追い掛けて来てる気がして、途中で何度か振り向いたけど…

淳の姿はなかった。



だけど走った・・





急いで切符を買って、

慌てて電車に乗り込む。









「ハァハァ…」



息を切らし、
俯いて座席に座る。







どこへ向かってるんだろ…

この電車は何線?



そう思って、

顔を上げて電光掲示板をみた。


.
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