黒いスーツの王子様
「淳くんによろしくねッ」

「………うん。」


真由が電車に乗り込む。

そしてドアが閉まり、
電車がゆっくり走り出した。


あたしは真由に笑顔で手を振り、電車が見えなくなったと同時に
そっと手を下ろした。






ハァ〜

今日どうしよう‥


ホームにあったゴミ箱に、
さっき買った切符を捨てる。




切符なんか買っても‥
なにも意味がない・・・

あたしには、
もう帰る家がナイし。






マジどうしよ‥

実家にでも帰ろうかなぁ〜



携帯をカバンから出して、
画面を開く・・・

.
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