黒いスーツの王子様
あの場‥‥
――!!


そんなことを考えていた時、
自動販売機の横に

人型の物体が見えた。





もしかして…!



俺は急いで駆け寄る。







「‥希?」



俺が声をかけると‥

俯いていたその人の肩が
ピクッと動き、


ゆっくりと顔を上げた。








「――――!」



その人は‥

間違いなく希だった。



しかし


希の顔はすごく腫れていて、

口元は血だらけ…。







「祐輔‥さん……?」

「希!」



俺は力いっぱい
希を抱きしめる。


.
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