黒いスーツの王子様
「ほれ‥」


ソファーに座る希に
氷が入った袋を渡す。






「ありがとうございます‥」



希はそれを

腫れた頬にあてる。



痛々しくて…

見ていられない程だ・・







「お前。
携帯の充電切れてるだろ?」

「へ……?」


「さっきお前に電話した時、
繋がらなかったから・・・」



俺は希の隣に座った。






「ああ、淳が電話かけてきてて…充電切れちゃいました。」



‥やっぱりな。

思ってた通りだ・・






「俺の充電器貸すから‥
今から淳に電話して・・・」


.
< 168 / 398 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop