黒いスーツの王子様
自動販売機にもたれ掛かり、
そっと目を閉じた・・・




「――‥風邪ひくよ?」


――!

目を閉じた時‥

低い男の人の声が上から降ってきて、あたしは目をパチッと開け声がした方に顔を向けた。






だ‥れ?




そこには・・・


黒いスーツに身を包み、
誰がどうみてもイケメンな男の人があたしを見つめていた。





誰だろ‥


これは幻かな?

もうお迎えが来ちゃったか??



でも一応‥

どっか泊まれる所
聞いてみようかなぁ??





「あ‥の。どっか‥‥泊まれ‥‥‥マンガ喫茶‥カプセル…」


体に回るお酒と眠気。

そのせいかうまく話せない‥

.
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