黒いスーツの王子様
目を点にする真由。




「進展?
真由、何言ってんの??」

「・・・祐輔くん。
かわいそう?(|||)」


―――!




真由はあたしの爪に、
ジェルの液を乗せながら言った。









「“かわいそう”??」

「祐輔くんて…優しいんだネ。
ちゃんと希のこと考えてくれてんだなぁ?」


「何よッ(涙)!!
さっきから何言ってんだか、全然わかんないよっ」



両手は動かせないので、
足をバタバタさせる。








「‥もしかして・・
あんた祐輔くんの気持ちわかってないの??

アンタは中学生かッ?」


.
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