黒いスーツの王子様
希は目を閉じている。
「・・・・」
今度は俺が希を見つめてみた。
すると‥
パ‥チ
「ぁ…//」
希の片目が
ゆっくり開いた。
希は俺と目が合ったせいか、
恥ずかしそうにしている。
「‥寝たふりしてんじゃねェよっ、タヌキ寝入り女!
お前、犬じゃなくて“タヌキ”だったのか!?」
俺は布団の中で、
裸の希の腹をつねった。
「犬でもタヌキでもないよ!//」
「あはは♪」
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