雪に消えた日
「初めましてユキです…」
恥ずかしいのか
ユキちゃんは俺の後ろから
ひょこっと顔を出して言った。
意外と人見知りなのかな…
「はっ初めまして!
僕が功樹で
こっちが僕の彼女の弥生」
「よろしくね」
自己紹介を済ませると
功樹と弥生が俺の耳元で―
「もしかして、海斗の彼女?
超美人で可愛いじゃん♪」
「海斗には勿体無い子だね。
大切にしなよぉ、海斗」
とか言ってきた。
「言われなくても大切にするから」