雪に消えた日


ゴールした後、
綺麗に俺は止まった。

止まり方も知らない俺が...




「嘘みたいだ…俺が滑れた」

「海斗さんが滑れて良かったですね♪」


ユキちゃんは喜んでくれるけど…


「…ユキちゃん何かした‥??」

「え‥‥
 実は雪に
 海斗さんをゴールに導いて、
 と頼みました…」



やっぱり‥

いつも
通信簿で体育1か2の
俺に滑れるはずないよなー


奇跡でも起きない限り。


「すいません‥嫌ですよね。
 自分の力でゴールしないと...」
             
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