雪に消えた日
「行くよ」
ユキちゃんの手を引き、
電車に乗った。
「ユキちゃん、その切符取って」
「あっはい!」
俺は行きの電車の中、
何を話していいのかわからず無言だった。
それに比べ、
ユキちゃんは窓の外を見ながら
「わぁ★」とか
「何で景色が変わっていくの?!」
とか子供のように感動していた。
〔日華~日華~〕という、
アナウンスで俺たちは電車を降りた。
日華は店が多く、週1でくる。
俺はユキちゃんの歩幅に合わせて歩いた。