雪に消えた日
公園には
たくさんの人が集まっていた。
氷の展示会。
淡い太陽できらきら光る、
透明な氷の作品に俺たちは目を奪われた。
特に俺が好きだったのは
氷で出来た天使。
艶、透明感。
一つ一つの丁寧な細かさ。
何よりユキちゃんみたいだった。
何気なくユキちゃんを見ると
ユキちゃんは泣いていた。
感動して泣いているのではない。
何で泣いているのか俺にもわからないけど‥
すごくすごく悲しそうだった…
かける言葉が見つからない。
俺がユキちゃんを苦しめてる??
…そんな気がした。