雪に消えた日
早く―‥
なかなか、
目的地に着かない電車に俺は苛々していた。
プゥ―――‥
〔沢田駅~沢田駅~〕
やっと着いた!
電車を飛び出すと
真っ先にあの公園へ向かった。
いてくれ!!
公園に着くと
一人地面に倒れている女の子がいた。
「…――ユキちゃん!!」
「海斗さん‥」
「ユキちゃん‥身体が透けてる?!」
消えかけていた。
「もう、
春がすぐそこまで来ているので
あたし‥帰らないと…
消えてなくなっちゃう‥」