雪に消えた日



早く―‥

なかなか、
目的地に着かない電車に俺は苛々していた。


プゥ―――‥

〔沢田駅~沢田駅~〕


やっと着いた!
電車を飛び出すと
真っ先にあの公園へ向かった。

いてくれ!!


公園に着くと
一人地面に倒れている女の子がいた。




「…――ユキちゃん!!」


「海斗さん‥」
「ユキちゃん‥身体が透けてる?!」


消えかけていた。

「もう、
 春がすぐそこまで来ているので
 あたし‥帰らないと…
 消えてなくなっちゃう‥」



             
< 45 / 47 >

この作品をシェア

pagetop