空の軌跡、夢の欠片
第1章

止まった時間、進むべき世界

黒き第三の月のエデン占拠事件は首謀者である【オロチ】の死とともに幕を閉じた。

オロチは地球から宇宙に人類が出ていく事を疎んだ。
自らの理想をテロという暴力で解決しようとしていた。

学園の研修生である遠野ソラが同じ学園の多田野俊英ことオロチと国際宇宙ステーションエデンの甲板上にて装機同士で交戦を行い、ソラはオロチを倒した衝撃で宇宙に投げ出され、帰還酸素残量不足から尊い犠牲者となった。 

遠野ソラが守った地球はあれからも資源枯渇の影響に伴う国同士の小競合いが続き、結局、オロチのやろうとしたことも、ソラの誠意も意味が無いものと感じた。

黒き第三の月は表向きな活動を鎮静化させていた。 


丁度遠野ソラの訃報を聞いてから1年経った。 

舞台は桜の舞い散る季節。 

春の佐渡火星再開発総合学院。 
ここから、遠野ソラを巡る新たなる物語が始まる。


月夜野ユイの想い。


『空の軌跡、夢の欠片』





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