ヤンキーと恋★


「なんだよっ、ケチだな!!」

ベーーっと舌を出して、ブゥンと車でさっていく純。


私の手をひっぱってる慎也君は
「純サン、意外と子供だな」
といって、ふっと笑ってる。


その笑顔にドキドキしながら
「まぁ、竜より子供かもね」
と苦笑いしながら返した。




あ。
「それより、さっき私何かしたっ?」


心あたりがないんだけど…



「あぁ、まぢ気づいてねぇの?直美、さっき俺が可愛いとか言っただろぉが。」

「え…?えぇ!?私言った?」


口に出したっけ?
心で言った様な…


「あぁ、『可愛い、慎也君♪』って感じで言った。」

ジーーーと私を見ながら言う慎也君と距離をあけながら
「あ、えっと。…心で言ったつもりなのに…!」
と呟いた。




「へぇ…やっぱ思ってたんだ?」


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