ヤンキーと恋★

確かに。オレンジの髪を隠す為に被っているカツラ、変な眼鏡、無地のTシャツという変装してると、別の意味で喧嘩売られるな。
喧嘩じゃなくて、かつあげか・・・??


「武、普通の格好に戻れよ。気持ち悪ぃ。」
「んなっ。酷いやん!!俺だって、こんな格好しとぉないねん!!」

『じゃぁすんなよ!!』
声を揃えて言うと、

「しゃーないやん!元の格好やと、余計に喧嘩売られるねん。それよかマシやろ?」


まぁね・・といって頷く私達。



寝室に入って着替えてきた武と私達は、海にむかった。


空は沈む夕日で、オレンジ色になっていた。

「なぁ、みんな彼カノ出来たん??」
武が聞いた。

「何??急に!!もしかして・・・武・・・」
「ちゃうねん!高校がそれぞれ違うから、色々気になるねん!!」
「そぉだよねー。こんな奴好きになる奴なんていないよねー」
「こんな奴ってなんやねん!!」


莉香って武と葵に対する態度が怖いよね。なんか、、、女王様??的な。


そんな他愛のない事を話していると



「てめー・・・っざけんな!!」
バキッッ!!


海の家の後ろで、誰かが殴られる音がした。
バイクもたくさん停まっている。

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