ヤンキーと恋★
ガラガラッ
マットを片づけ終わるころ、体育館の扉が開いた。
目だけを扉に向け、マットを片づけていると、声が聞えた。
「あのっ、片づけ・・・スイマセン。倉庫の中はあたし片づけるから、帰っていいよ・・・・おっ!?」
直美だ。覚えてたのか、日直。
でも、最後の「お!?」からして、俺もって事は忘れてたのか。
一時、直美が百面相してた。
多分、先生の馬鹿とか、こんな時の何で俺が、とか思ってる顔だと思う。
(↑あたり!!)
直美の百面相を見ながら少し笑っていると、しどろもどろな声が聞えた。
「し、慎也君?帰っていいよ?あとはするし」
・・・・。そんな事しねーし。
あるいみチャンスじゃん。
避けてた理由でも聞きましょうか。