ヤンキーと恋★
無表情の俺と、ボケーっとしてる直美。
「直美、倉庫もだってよ。早くマット片づけよーぜ?」
俺の言った一言に
「そうだね・・・倉庫ね・・・先生のアホ・・・」
と小声でしゃべる。
ゆっくりとマットを片づけ出す直美に近づき、俺もやってやると耳元で囁いた。
瞬時に顔を赤くする直美に、不覚にも可愛いと思った。
よいしょっと片づけに移る直美をみて、ドキンッと高鳴る胸に気づいた。
心臓がドキドキと暴れ出す。
この感覚・・・なんだ!?と思ったが、すぐに「「好き」」という感情だと気づいた。
俺はそこまで鈍くねぇから。
でも、正直ビックリしたわ。キスの事で薄々気づいてたけど、マヂだったとは。
色んな事を考えながら倉庫に向かった。
倉庫、という狭い空間に2人きり。
すっげーチャンスじゃん。
直美の気持ちも聞いてやる。