ただ…抱きしめて
いくら考えても、義朗に不審な行動など思い浮かびもしない。


いつも温厚で、私の手を握っててくれた彼。


どんなに願っても、もう逢うことはできない彼。


それが現実だと思うのが苦しくて、なるべく考えたくないのに。


義朗の残像ばかり求めてしまう。


こうなってしまったのは、私のせいだから仕方ないんだよね。
< 10 / 58 >

この作品をシェア

pagetop