ただ…抱きしめて
「……」


「君はここにいていいんだよ」


耳元で囁かれる優人の優しさに満ちた声。


茉葵は涙を止めることができなかった。


一瞬身体が離れて、茉葵の頬にキスを落とす。


「今日はここまで。


おやすみ」


優人が身体を離し、部屋へ入って行った。
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