ただ…抱きしめて
冷たい目を向ける優人。


茉葵の瞳が潤み始める。


「面白いやつ…」


そう囁くと、茉葵の手からフライパンを奪う。


そのまま、フライパンを慣れた手つきで振る優人。


茉葵はただ、その姿を見つめていた。


そんな彼女に、優人が悪戯な笑みを見せる。
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