弱虫な俺。


分かっていた。そんなこと。



いつも、華兎と俺を分け隔てなく育ててくれた。





「言うの遅いよ。もっと早く言ってくれれば墓参りだっていけたのにさ………」



俺がそう言いながら微笑むと二人も笑ってくれた。


泣きながら。


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