弱虫な俺。


そう朱鳥に言われて華兎は暫くうつ向いて黙っていた。




「…華兎?」




朱鳥が華兎の顔を覗くと




「…無理」






華兎はそう一言だけ言って




朱鳥にキスをした。





何も考えられなかったっていうのはこういうことをいうんだと思う。



そのあと、華兎がなにか言っていたけど、



俺は静かに陰で泣くしかできなかった。




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